プロ野球チームがキャンプインし、プロ野球ファンが毎日心躍らせる季節がやってきましたね。2023年はWBCで侍ジャパンが優勝し、スポーツベッティングなども大いに盛り上がり、高校生で構成されたU18 日本代表が史上初めて世界一に輝いたのも2023年でした。そういったこともあり、2024年シーズンにも大きな期待が寄せられています。
ところで、このU18 野球は侍ジャパンとルールなど、何か違うのでしょうか。
そこで今回はその疑問に対し、徹底調査、違いをわかりやすく解説していきます!
U18とはどういう意味か
U18 野球日本代表が2023年に戦った大会はWBSC U-18ワールドカップ(WBSC U-18 Baseball World Cup)です。
この大会は世界野球ソフトボール連盟が主催し、隔年で開催されています。出場資格は16歳から18歳と高校生が対象となっており、いわば高校生版WBCといった位置付けになります。
つまりU18のUとはUnderの頭文字を示しており、“18歳以下のチーム”という意味です。
U18 野球と通常の野球との違いまとめ
ここからは前述のWBSC U-18ワールドカップと2023年に行われたWBCとルールを比較しながら違いをまとめていきます。
通常の野球との違い①イニング数
U18の試合と侍ジャパンが戦ったWBCの違い一つ目は試合のイニング数です。通常は9回までで、そこで決着がつかなければ延長、もしくはタイブレークと進んでいきます。
しかし、WBSC U-18ワールドカップは7回終了時に同点の場合、延長8回からタイブレークを採用しています。
通常野球との違い②球数制限
投手の“投げすぎ”を防止するため、球数制限が設けられています。
- 1~49球→連投可
- 50~104球→1日の休養
- 105球以上→4日間の休養
例えば初日の先発投手が105球投げた場合、次に登板できるのは5日後の第6試合からとなり、60球だった場合は、一日置いて第3試合から登板可能でした。
甲子園ではとても多くのボールを投げたチームのエースに対して、“エース気迫の200球”などと美談にされますが、国際大会ではそういったことを防止することが念頭に置かれているようです。
WBCの球数制限まとめ
WBCとの違いがわかりやすいように、WBCにおける球数制限をまとめます。
- 1次ラウンド:65球
- 2次ラウンド:80球
- 準決勝以降:95球
登板間隔は
- 1試合で50球以上:中4日
- 30球以上、または2試合連続登板:中1日
このように比較していくと、WBCでもしっかり体を保護する姿勢が見られますが、体が出来上がる前の高校生の方がより制限は厳しく、将来有望な選手を保護するようになっています。
通常の野球との違い③ピッチクロックの導入
WBCでは導入されなかった「20秒ピッチクロック」が導入されました。この20秒ピッチクロックとは、投手は20秒以内に投球しなければならず、試合時間の短縮が見込まれています。
MLBでも採用されており、試合時間が1時間30分も短くなったという話もあり、近いうちにNPBでも採用されるのではないか、と言われてます。
最後に
今回は2023年に初めて世界一に輝いたU18 野球の試合と、同じく世界一に輝いたWBCのルールの違いを紹介してきました。
甲子園やセンバツは通常のルールと変わりませんが、WBSC U-18ワールドカップはより選手を保護するためにルールが異なっているようでした。
甲子園でも「投げすぎ」とか「試合時間が長い」という議論は長年続けられていますので、今回紹介した大会も参考に選手の体を守る取り組みがなされていくといいですよね。
野球はスポーツベッティングなどでも楽しめるので、是非興味のある方は野球の国際大会にベットしてみてはいかがでしょうか。