Webコミック誌「コルクスタジオ」で連載された漫画「初恋、ざらり」。上下巻で単行本化され、2023年にはテレビ東京系列でテレビドラマ化されました。しかし、ネット上では「気持ち悪い」という理由で炎上してしまったという噂が。
今回は「初恋、ざらり」が気持ち悪いと言われている理由や炎上理由、評判などについて調査しました。
「初恋、ざらり」はどんなお話?
「初恋、ざらり」は2021年12月から2022年10月にかけて、ざくざくろさんによりWebコミック誌「コルクスタジオ」で連載された漫画です。主人公の上戸有紗は軽度知的障がいと自閉症を持つ、「普通」に憧れを持ち自身に強い劣等感を抱く女性。夜はコンパニオン、昼は障がいを隠し運送会社で働くもうまくいかない所も多々ありました。そんな有紗に優しくしてくれるのが、職場の上司、岡村龍二。龍二の優しさに、有紗は惚れ込んでいきます。
同作は2023年7月クールにテレビ東京系列でテレビドラマ化されました。有紗を演じたのは小野花梨さん、龍二を演じたのは風間俊介さんです。
「初恋、ざらり」は気持ち悪い?
漫画からドラマ化もされた「初恋、ざらり」。原作時点で人気がなければドラマ化もされないはずなのですが、一方で同作については「気持ち悪い」という評判も少なからず見られます。「初恋、ざらり」が気持ち悪いと言われる理由はどこにあるのでしょうか。
センシティブな問題を描いた作品である
主人公に軽度の知的障がいと自閉症を持つ女性を据えた同作は、当然それらの障がいが物語の中核を担います。繊細な問題を扱った作品ということもあり、それらの描写についてどうしても受け付けないという人は出てくるのかもしれません。。
有紗は周囲とのコミュニケーションをうまく取れず、一般常識的な話も理解できなかったりします。そんな有紗の描写にイライラしてしまったり、有紗のそういった特徴が障がい由来であるために「イライラする」という感情を抱いた視聴者が罪悪感を負ったり、題材的に見ていてどうしても引っかかりがちなところはあるのですね。
龍二の有紗に対する態度が気持ち悪い
障がいを隠して運送業者に勤め、仕事がうまくできないために周囲から冷たくされたりもする有紗ですが、龍二は有紗に優しくしてくれ、有紗はそんな龍二に惹かれます。しかし視聴者は龍二の有紗に対する態度に違和感を抱いてしまうようです。
有紗は25歳という設定以上に言動や行動に幼さが感じられ、隆二も有紗にどこか子供を扱うような態度で接します。龍二と有紗にはそもそも年齢差があるのでそれも自然と言えば自然なのですが、その上で二人が恋愛関係になるので生々しさや気持ち悪さを感じてしまう人もいるようです。
風間俊介の演技
「初恋、ざらり」はドラマ化によってより広い層にも作品が知れ渡るようになり、その結果「気持ち悪い」という声もより目立つようになりましたが、これまで紹介したような特徴はドラマ特有の問題というわけではなく、原作の時点でもあった特徴です。原作読者からもこういった声は見られました。
ただ、ドラマ化に際して「風間俊介さんの演技が気持ち悪い」という声が目立つことに。高い演技力を誇る風間俊介さんが龍児を実写に見事に落とし込んだ結果、生々しさがより強調されたと感じる人もいたようですね。
性描写が気持ち悪い?
原作の有紗には「男性から体の関係を求められるたびに断れず、自分の価値を確かめる」という設定があります。ドラマ版ではそこまで露骨な描写はされず、原作よりも全体的にポップさを増した作風になっているのですが、それでも性的描写、性を意識させる描写は含まれており、障がいと性を題材とした本作に馴染めないという人もいたようです。龍二が幼さを感じさせる有紗との年齢差にも葛藤しながら恋愛関係を持つという展開も、人を選ぶのも無理はありませんね。
「初恋、ざらり」は炎上した?
「初恋、ざらり」について「炎上した」という噂が見られます。確かに放送に際して「気持ち悪い」といった評判は見られたものの、不祥事などがあって炎上したというわけではありません。
制作側は「障がい者であっても恋愛をするし、障がいがない人と同じように生きている」ということを作品を通して描写、繊細なテーマを扱うにあたって賛否両論を予想しながらも「誰かを傷つけないように、誰かを救えたり癒したりできるように配慮はするものの、炎上リスクは特に意識しなかった」としています。不評はあれども、必要な人に届けばいいというスタンスだったのでしょう。実際に炎上というほどの騒動が起こったわけではないのですね。
「初恋、ざらり」の評判は?
これまで紹介した通り、「初恋、ざらり」は合わない人には合わずどうしても賛否の否の意見が出ることはありました。一方で好評の意見も根強く、障がいを持つ方に対して正面から誠実に向き合い、等身大の障がい者を描いている本作は当事者やその家族からの共感を呼びました。また、出演者、特に小野花梨さんと風間俊介さんの演技力が圧巻だという評価も。二人の演技に「気持ち悪い」という声が上がるのも、演技力の高さの裏返しでしょう。
物語の内容にこそ賛否はあったもののドラマとしての作品のクオリティは相当に高かったのですね。事実、本作は第50回放送文化基金賞のドラマ部門で優秀賞を受賞していますよ。
「初恋、ざらり」の結末は?
ここからは「初恋、ざらり」の終盤のネタバレを紹介します。一度交際を開始した二人ですが、すれ違いなどから別れそれぞれの道を歩むことに。それでも互いのことを忘れられず、最終回ではそんな二人が再会する展開が描かれます。龍二の「やり直そう」という言葉に、しかし有紗は龍二の母へ自身の障害を告白した際の言葉が刺さっており、すぐに再び付き合うことを認められません。それでも、一人になった有紗の心は龍二への思いでいっぱいになり、最終的に二人は再会。互いの想いをまっすぐに伝え合い、二人は再び一緒に歩むことになります。原作と細かい差異はあるものの、原作の展開を踏襲した結末になっていますよ。
最後に
今回は「初恋、ざらり」が気持ち悪いと言われている理由や炎上の噂、評判、ネタバレについて紹介しました。原作は連載一年弱、単行本前後半の二冊にまとまっている、映像化作品としては比較的短い作品である「初恋、ざらり」。そのためドラマはオリジナルの要素も多く含まれていますよ。皆さんも是非「初恋、ざらり」を配信サービスで見てみてくださいね。

