ミセスの炎上理由は「コロンブス」のMV?なぜ批判が殺到した?

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ミセスの炎上理由は「コロンブス」のMV?なぜ批判が殺到した?

今最も勢いのあるバンドの一つであるMrs.GREEN APPLE。2024年は大活躍でしたが、一方で炎上騒動になってしまい逆境に立たされた時期もありました。

今回はMrs.GREEN APPLE(ミセス)の炎上騒動について紹介します。

Mrs.GREEN APPLEの炎上の理由は「コロンブス」?

Mrs.GREEN APPLEは2024年の6月頃に炎上騒動を起こしてしまい、一時逆境に立たされていました。ミセスの炎上の理由は楽曲「コロンブス」のMVです。

楽曲「コロンブス」は2024年6月12日にデジタルリリースされたシングルで、5月にはコカ・コーラの「Coke STUDIO」のキャンペーンソングに決定していました。楽曲自体は高い評価を受けており、明るい曲調にメッセージ性の高い歌詞が印象的、タイアップ先のコカ・コーラを連想させるようなフレーズが含まれているのもお見事な楽曲です。ただ、そんな「コロンブス」が炎上してしまった理由はMVにありました。

「コロンブス」のMVの内容は?

「コロンブス」のMVは「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」というストーリーを描いたものであり、Mrs.GREEN APPLEのメンバーがそれぞれコロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンという歴史上の偉人を演じ、小島にたどり着いた3人が既にその島に住んでいた猿人たちと出会って交流するという映像になっていました。

登場人物達は仲良く交流しており、制作側も「年代が異なる生命が楽しくホームパーティーをする」というイメージで映像作品を制作しており、一見明るく華やかなMVに仕上がっているように思えました。

「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現がある」と問題に

しかし、偉人たちが猿人に音楽や乗馬などを教えるシーン、猿人を人力車の引き手として使役するシーン、猿人たちを敬礼させるシーンなどの数々の場面が「植民地支配や西洋中心主義の肯定につながる」「差別的な内容に当たる」として批判に晒されることとなりました。MVに登場した類人猿達が人間の先住民のように捉えられ、「先住民を支配する」というようなネガティブな受け取られ方をされてしまったのですね。その結果、「コロンブス」のMVの様々なシーンが「問題がある」として糾弾されるようになったのです。

日本コカ・コーラはタイアップを打ち切り

この炎上騒動を受け、日本コカ・コーラは「ミュージックビデオの内容に関しては、事前に把握していない」「我々が大切にしている価値とは異なるもの」と、Mrs.GREEN APPLEとのタイアップを打ち切る方針を取りました。

Mrs.GREEN APPLE側は差別的な内容や悲惨な歴史を肯定するものにする意図は無かったとした一方で、差別的表現に見える恐れも当初から懸念していたそう。ただ、予想以上に想定とは違う受け取られ方をしたということなのでしょう。「前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまった」と謝罪しています。

引用: スポニチ Sponichi Annex 芸能

「コロンブス」の現在は?

2024年後半のMrs.GREEN APPLEは、この件での炎上があったことを忘れさせるほどの大活躍を見せ、様々な音楽番組に引っ張りだこ。更に2024年4月にリリースした「ライラック」が日本レコード大賞に輝くこととなりました。その中で、炎上当時は歌番組での披露も控えられていた「コロンブス」は、年末頃には歌番組でも披露されるようになりましたよ。

当初から「MVは問題があったが楽曲には問題はない」と言われていた一方で、そもそもコロンブスという人物をポジティブなイメージで扱っていることにも批判は集まっていましたが、その点はテレビ番組での楽曲披露において特に問題とはならなかったようですね。

最後に

今回はMrs.GREEN APPLE(ミセス)炎上騒動の理由について紹介しました。偉大な航海者とされるクリストファー・コロンブスですが、近年は功罪の罪の方がよく語られる存在となっているようなんです。学校の授業で習っただけでは、あまりそういった印象も抱きにくいですよね。